デイリーに使うものは普遍的なものが多く、ヴィンテージはその「普遍的」に対応!
ヴィンテージミックススタイルはもちろん、流行のカラーやディティールの商品をおさえればヴィンテージからトレンドを取り入れることも可能です!
◎2020年は「クラシックブルー」の年
毎年年末になるとPANTONEが翌年の「カラーオブザイヤー」を発表しています。
今年選ばれたのは原色に近いブルー。カラーレザーやワントーンコーデで上級者風へ。
◎2020SSのキーワード
「サステナブル」
業界全体で意識が高まり、エコ素材・ネイチャーモチーフが多く使用されています。
「クラシック回帰」
正統派なロングドレスやポルカドットなどのクラシカルなアイテムが目立ちました。
「70s」
デニム・レース・レトロチェックのほかに、クロシェ編みやフレアパンツなどが使われたリアルな70sスタイルが復活しました。
◎コレクションから読み取る2020SSのトレンド
上記のキーワードから細分化されたテーマが、デザインとしてコレクションに落とし込まれます。
トレンドを頭の隅に置いておくと、ヴィンテージアイテムの中からでもトレンドを取り入れることや、お持ちのトレンドアイテムと組み合わせることで新たな可能性を見出させることができます!
【パターン】
サステナブル・エシカルがキーワードの今期、ネイチャーモチーフのボタニカル・ゼブラは数多くのブランドが取り入れており間違いなく流行ってくると思います。タイダイもすでに流行りはじめており、夏だけでなく通年着られる柄になってきています。
エレガントで古典的なポルカドットはブラック&ホワイトがほとんどで、透け感のある素材に合わせたり、大小ピッチ違いのドットを組み合わせたりなど様々な提案が見られました。
近年トレンドに浮上し続けているチェック柄が今期はギンガムなどのレトロチェックとして登場しました。
やや広いピッチ幅のギンガムがレトロな印象が際立たせ、マドラス風チェックはビタミンカラーを使用し春らしい軽快さを表しています。
【カラー】
サステナブルなカラーとして必須のグリーンが主役級の活躍をみせ、同じくらい登場したイエローは70sスタイルとともにハッピーオーラを放っていました。いずれも彩度の高い色味で、生き生きとした自然を思い浮かべさせます。
ベージュトーンは引き続き流行中のアースカラーとしてこちらもサステナブルでありながら知的な印象ももたらします。
淡い色彩のシャーベットカラーも今年のトレンドを語る上では欠かせません。
透け感のある軽やかな素材での表現が優しいペールトーンをより春らしく魅せていました。
これらのカラーは、全身ワントーンやグラデーションでコーディネートするのが今年らしいです。
【ファブリック】
去年人気を博したPVC素材は影を潜め、その代わりオーガンジーやチュール、レースで透明性を表現するのが主流となりました。大げさなほどのフリルをあしらったアイテムも多く、春らしくハッピーでロマンティックなムードを演出していました。
【デザインディティール】
近年盛り上がりを見せているテーラリングから今期はショート丈パンツのスーツが登場。エレガントでありながらフェミニンさも表現できると注目されています。
ミニマルファッションは流行り廃りなく長く愛用できるという点でサステナブルな風潮にマッチしています。
装飾をそぎ落としたデザインのなかにブランドのこだわりを感じるルックが印象的でした。
ブラ・コルセットのようなデザインのランジェリーディティールのアイテムは、シャツなどにレイヤードさせると今年らしくなります。
胸元や腰などに施される大胆でシャープなカットアウトはワンショルダー・オフショルダーに続き新たな肌みせアイテムとして登場しました。
「オーバーサイズ」が落ち着きつつある中で、女性らしいシルエットのボールドショルダー(パワーショルダー)は健在しています。
肩パッドの入ったジャケットなどはベルトマークしたり少し抜き気味に着ることで今っぽくアレンジできそうです。
次回は「2020SSトレンド メンズ編」をお届けします!
お楽しみに!