2025.5.20

ロレックスGMTマスターのベゼルを徹底解説!ベゼルの種類や交換方法も紹介

ALLU online store

ロレックスの人気モデルのひとつである「GMTマスター」はベゼルの配色パターンが豊富で、配色パターンによって様々な愛称がつけられています。また、24時間表示針と回転ベゼルによって複数の異なるタイムゾーンを同時に把握できるという点も「GMTマスター」の大きな魅力です。本記事では「GMTマスター」のベゼルの種類や交換方法について詳しく紹介します。

ロレックスのGMTマスターとは?

1955年に誕生した「GMTマスター」はパン・アメリカン航空の国際線パイロットのために開発されたモデルで、異なる場所の時刻を同時に把握できるロレックス唯一のパイロットウォッチです。通常の時針に加えて、24時間で1周する「GMT針」と24時間表示の回転ベゼルを備えることによって2つの異なるタイムゾーンを同時に表示できるようになっています。

さらに、時針が単独で動く機能が追加された「GMTマスターⅡ」が1982年に登場し、ベゼルにセラミック製の「セラクロム」を新たに採用したことで耐久性も大幅に向上しました。

「GMTマスター」シリーズはその機能性とデザイン性の高さから、パイロットだけでなくビジネスパーソンや旅行愛好家などにも広く愛用されています。

ロレックスのGMTマスターは24時間表示の両方向回転ベゼルを搭載

先述した通り「GMTマスター」はパイロットや旅行者向けに開発されたモデルであり、24時間表示の回転ベゼルを備えているのが大きな特徴です。この回転ベゼルは通常の12時間表示に加えて24時間の目盛りが刻まれており、24時間針と連動することで異なるタイムゾーンが表示できるようになっています。また、回転ベゼルは両方向に動かすことができ、瞬時に異なるタイムゾーンへ変更できる操作性の高さも魅力のひとつです。「GMTマスターⅡ」ではベゼルの配色や素材も多様化してきており、デザイン面においてもさらなる進化を遂げています。

ロレックスGMTマスターのベゼルの素材は時期によって異なる

「GMTマスター」は1955年に登場して以来、様々なモデルがラインナップに加えられてきましたが、 ベゼルの素材が生産時期によって異なっているモデルもあります。ここでは、「GMTマスター」のベゼルに使われてきた素材の変遷について解説します。

アルミニウム:誕生当初から2007年ごろまで使用され、紫外線の影響により退色する

1957年ごろから2000年代半ばまで、「GMTマスター」のベゼルにはアルミニウムが使われていました。アルミニウムは軽量で加工しやすいという特徴があるものの、紫外線によって退色してしまうという欠点がありました。初期の「ペプシ」のなかには長期間の使用や日光への露出によってレッドとブルーが色褪せた個体が存在し、レッド部分の退色が進んで紫っぽくなった個体は「バイオレットベゼル」と呼ばれています。

セラクロム:2007年ごろから現在まで採用されている独自素材で、経年劣化による変色が起こりにくい

2007年以降、「GMTマスターⅡ」のベゼルには「セラクロム」という新素材が採用されるようになりました。ロレックスが独自開発した素材である「セラクロム」は非常に耐久性が高く、経年劣化による変色が起こりにくいため、適切に管理すれば新品のような美しさを長く保つことができます。

ロレックスGMTマスターのベゼルカラーは大きく分けて9パターン

「GMTマスター」のベゼルは多彩なカラーリングとデザインが特徴で、大きく分けて8パターンあります。ここでは、それぞれのベゼルカラーの愛称や魅力について紹介します。

レッドとブルーのベゼル:GMTマスターのなかで最も生産数の多いカラーリング

レッドとブルーのベゼルは「GMTマスター」の代名詞とも言えるカラーリングです。昼間を表すレッドと夜間を表すブルーのコントラストが美しく、その配色が炭酸飲料の「ペプシ」を連想させることから「ペプシ」という愛称がつけられています。「GMTマスター」誕生以来のロングセラーカラーで生産数も最も多いため、比較的入手しやすいモデルと言えるでしょう。

ブラックのベゼル:幅広いシーンで使いやすいスタイリッシュなデザイン

オールブラックのベゼルはシックで洗練された雰囲気に仕上がっています。カジュアルはもちろんビジネスシーンとも相性がよく、普段使いしやすい人気のカラーリングです。 2色カラーのベゼルはインパクトが強すぎて着用しにくいという方でも選びやすいでしょう。

ブラックのベゼルにゴールドの数字が配置されたものもある

ブラックのベゼルのなかには、ベゼルに記載された数字がゴールドになったものもあります。落ち着いた印象のブラックのベゼルにゴールドの数字がアクセントとなっており、華やかさと高級感が程よくプラスされています。

レッドとブラックのベゼル:GMTマスター2の初代モデルで初めて登場

通称「コーク」と呼ばれるレッドとブラックのベゼルは、1980年代に発売された「GMTマスターⅡ」の初代モデル「Ref.16760」で採用されました。「コカ・コーラ」のカラーリングに似ていたことから「コーク」という愛称で親しまれるようになり、「ペプシ」に次ぐ新たなカラーリングとして注目を集めました。

ブルーとブラックのベゼル:生産数が少なく入手困難な状況が続いている

「バットマン」と呼ばれるブルーとブラックのベゼルは、アメコミの人気キャラクターである「バットマン」のコスチュームのカラーリングに似ていることがその名の由来です。現段階で「GMTマスターⅡ Ref.116710BLNR」とその後継モデルにあたる「GMTマスターⅡ Ref.126710BLNR」の2つしかなく、ほかのカラーリングと比べると生産数が少ないため、希少性が高いモデルとしても知られています。

ブラウンとゴールドのベゼル:現在は生産終了となっており希少価値が高い

「ルートビア」とも呼ばれるブラウンとゴールドのベゼルはゴールド素材のケースやブレスレットと好相性で、ほかにはない唯一無二の配色がポイントです。アメリカの「ルートビア」という炭酸飲料メーカーのイメージカラーが愛称の由来であり、現在は生産終了となっているため今後さらに希少価値が上がっていくことが予想されます。

ブラウンのベゼル:ゴールドと相性が良く、金無垢モデルを中心に展開

オールブラウンのベゼルはイエローゴールドの輝きと高級感をより際立たせるため、金無垢モデルで採用されることが多くなっています。金無垢モデルならではのゴージャスさとレトロな雰囲気を兼ね備えた独特の雰囲気が魅力です。

ブラウンとブラックのベゼル:コンビモデルやエバーローズゴールドモデルで採用

ブラウンとブラックのベゼルは2018年に登場したカラーリングで、ロレックスが独自開発した新素材「エバーローズゴールド」を使用したモデルに採用されています。エバーローズゴールドの優しい色合いと落ち着いたブラウンのグラデーションが特徴的で、上品でありながらしっかりと個性を主張するデザインとなっています。

グリーンとブラックのベゼル:販売用としてはロレックス初となるレフティ仕様

レフティモデルの「Ref.126720VTNR」で採用されているのがグリーンとブラックのベゼルで、ソーダ飲料「スプライト」の斬新なカラーリングを想起させることから「スプライト」という愛称があります。販売用の量産品としては初めてのレフティモデルで、注目度の高いベゼルカラーのひとつです。

グレーとブラックのベゼル:2023年に登場したカラーリングで、イエローゴールドモデルとステンレスモデルで採用

グレーとブラックのベゼルは2023年に発表された「Ref.126713GRNR」と「Ref.126718GRNR」で初めて採用されたベゼルカラーです。「Ref.126713GRNR」がイエローゴールドとステンレスのコンビモデル、「Ref.126718GRNR」がイエローゴールドの金無垢モデルで、2024年にはステンレスモデルの「Ref.126710GRNR」も登場しました。語尾の「GRNR」は「グリスノワール」と読み、フランス語で「GR(Gris)」がグレー、「NR(Noir)」がブラックを意味しています。

ロレックスGMTマスターのベゼルは交換可能?

「GMTマスター」のベゼルは好みに合わせて交換することが可能ですが、ベゼル交換にはいくつかの注意点があります。ここでは、ベゼルを交換する際に知っておくべきポイントや注意点について詳しく紹介します。

ベゼル交換は正規店に依頼するのがベスト

ベゼルを交換する際はロレックスの正規店に依頼するのが安心です。正規店では高い技術力のもとで純正パーツを使用して交換してくれるため、時計の品質や価値を損なう心配もありません。なお、正規店でベゼル交換を依頼する場合は、基本技術料に加えてベゼルの交換工賃と部品代が必要となります。

非正規のカスタム品や偽物は交換を断られる可能性が高い

非正規の業者によってカスタムされたものや偽物のベゼルの場合、正規店に交換を断られるケースがあります。ロレックスは純正品以外のパーツ使用には非常に厳しい基準を設けているため、交換の条件を満たしているかを事前に確認しておくようにしましょう。

自分でベゼル交換する場合は「こじあけ」という道具が必要

ベゼルを自分で交換する際は「こじあけ」という専用の道具が必要であり、ベゼルとケースの間に「こじ開け」を差し込んでベゼルを持ち上げるようにするとベゼルを外すことができます。ただし、専門的な知識や経験がない場合には時計本体に傷をつけてしまうリスクがあり、慎重に行う必要があります。

交換するベゼルは純正品を選ぶのが無難

自分でベゼルを交換する際も純正品を選んでおくのがベターです。当然ですが純正のベゼルは他のパーツとの相性も良く、時計の性能や魅力を最大限に引き出してくれます。また、純正ではないパーツをカスタムしていると売却時にもマイナス評価になりかねません

ロレックスのGMTマスターをALLUで探す

中古ブランドショップのALLU(アリュー)ではコンディションの良い中古ロレックスを数多く取り扱っており、「GMTマスター」の人気モデルも豊富に揃っています。オンラインショップで気になった商品を店頭に取り寄せて実際に着用することもできるため、「GMTマスター」をお探しの場合にはぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。

ロレックスGMTマスターのベゼルは種類が豊富で、経年劣化により変色するものもある

ロレックスの「GMTマスター」はベゼルの豊富なカラーバリエーションと唯一無二のデザインで多くの時計愛好家を魅了し続けています。ベゼルの素材は製造時期によって異なっており、アルミニウムが使用された初期個体のなかには紫外線の影響で変色している個体もあります。一方、セラクロムが採用されたベゼルは変色が少なく、美しい状態を長く保つことができます。

.