2025.5.7
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高級腕時計の代名詞として世界的に有名なロレックスは画期的な発明を数多く生み出し、腕時計業界全体の発展に貢献してきました。しかし、ロレックスは世界三大時計には含まれておらず、世界三大時計の基準や定義がよくわからないという方も多いかもしれません。本記事では、ロレックスが世界三大時計に入っていない理由や世界三大時計ブランドの特徴について詳しく紹介します。
世界三大時計とは「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」の3つのブランドのことを指します。この3つはスイスの歴史ある時計ブランドで、伝統を守りながら独自のデザインを貫いてきました。ここでは、世界三大時計の各ブランドについて詳しく紹介します。
「パテックフィリップ」は、1839年にアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックとフランソワ・チャペックによってスイスのジュネーブに設立され、世界で初めて腕時計を開発したブランドと言われています。複雑な機構と気品のあるデザインが特徴的で、機械ではなく職人による手作業で腕時計を数多く生み出してきました。また、永久保証サービスがあるのも大きな特徴で、パーツの在庫がなくなった古いモデルであっても高度な技術によって修理が可能です。
「オーデマピゲ」は1875年にスイスのブラッシュで創業したブランドで、ジュール・ルイ・オーデマとエドワール・オーギュスト・ピゲによって設立されました。熟練の職人による高度な技術と美術的なデザインが魅力的で、時計の向きの変化によって生じる時間の誤差を解消するために開発された「トゥールビヨン」を世界で初めて腕時計に搭載したことでも有名です。代表的なモデルとしては「ロイヤルオーク」などが挙げられます。
「ヴァシュロン・コンスタンタン」は、1755年にジャン=マルク・ヴァシュロンによってスイスのジュネーブで設立されました。戦争やクォーツショックなどで腕時計業界全体の経営が厳しいなかでも時計を作り続け、長い歴史があるにもかかわらず途切れることなく成長し続けてきました。クラシカルなデザインと複雑機構を積極的に取り入れてきた「ヴァシュロン・コンスタンタン」の腕時計はすべて手作業で作られているため希少性が高く、現在でも多くの時計愛好家から人気があります。
ロレックスは自社一貫生産で徹底した品質管理を行っており、機能性や信頼性を重視して腕時計を製造しています。そのため、ロレックスは世界三大時計と同じように歴史ある高級腕時計ブランドではありつつも実用性の高さがどうしても前面に出てしまい、複雑機構や芸術性に特化している世界三大時計とは重視する部分が異なるという評価になっているようです。このような位置づけによりロレックスは世界三大時計には数えられていませんが、世界三大時計に肩を並べるほどの腕時計ブランドであり、腕時計業界全体の発展に大きく寄与したという偉大な功績があります。
ロレックスは腕時計業界に革新を起こした防水機能や自動巻き機構、日付表示機能などを開発してきました。これらは現在の腕時計作りに欠かせない機能であり、ロレックスの技術力の高さを世界に知らしめた画期的な発明でもあります。ここでは、世界三大時計とは異なるロレックス独自の魅力について詳しく紹介します。
ロレックスを購入すると「Superlative Chronometer」というグリーンタグがついています。これはCOSCの基準よりも厳しい社内テストをクリアし、±2秒以内の日差を実現していることを示すものです。グリーンタグがついているロレックスは5年間の国際保証書が付与されているため、万が一不具合が起きてしまっても安心してメンテナンスを受けることができます。
ロレックスは特定のシーンで使用することを想定して作られたモデルが豊富に揃っており、普段使いするうえでも優れた実用性を発揮します。高い防水性を持つ「サブマリーナ」や耐久性に優れた「エクスプローラー」、クロノグラフ機能を搭載した「コスモグラフデイトナ」などのモデルはロレックスの腕時計作りに対する熱意の賜物であり、現代の腕時計作りの土台を築いたとも言えるでしょう。
ロレックスには圧倒的な知名度という大きな魅力がありますが、その背景にはロレックスの優れたブランド戦略があります。ロレックスは腕時計の品質と耐久性の高さを証明するためにエベレスト登頂やマリアナ海溝への潜航などの歴史的偉業に同行させ、過酷な環境下でも正確に時を刻めるということを世界中にアピールしました。さらに、ロレックスは富裕層にもアプローチしようと富裕層向けの新聞や雑誌に腕時計を積極的に掲載し、「成功者が身につける時計」「時計の王様」などのイメージを世間に与えることにも成功します。そして、そのようなイメージが富裕層だけでなく一般庶民にも定着していき、現在のロレックスの圧倒的な知名度につながっています。
ロレックスは慢性的な品薄状況が依然として続いており、需要に対して供給が追いついていないのが現状です。世界三大時計よりも生産数は多いものの、人気モデルやスポーツモデル、限定モデルなどは特に入手困難となっています。モデルによっては中古でプレミア価格がつくことも珍しくなく、価値が下がりにくい資産としても注目されています。
ロレックスには「コスモグラフデイトナ」や「サブマリーナ」など、世界三大時計にはない魅力が多く詰まったモデルが多数あります。ここでは、ロレックスの技術力の高さを証明する代表的なモデルを紹介します。
1963年にモータースポーツレーサーのために開発された「コスモグラフデイトナ」はロレックスの中でも非常に人気が高く、希少価値が高いことでも有名です。ストップウォッチとして使用できるクロノグラフ機能をロレックスで唯一搭載しており、平均時速を測定できるタキメーターベゼルも採用されています。デザイン性の高さも評価されており、素材や文字盤のバリエーションの豊富さも大きな魅力と言えるでしょう。
1953年に発表された世界初のダイバーズウォッチである「サブマリーナ」。水深300mまで対応できる防水性に加え、潜水を安全に行ううえで非常に重要な逆回転防止ベゼルを備えています。現行モデルのベゼルに使用されているセラミックは傷に強く、長期間美しい状態を楽しむことができます。また、日常使いしやすいデザインも魅力のひとつで、デイトとノンデイトの2種類がラインナップされています。
1983年に発売された「GMTマスターⅡ」は、ロレックスの航空パイロット向け腕時計「GMTマスター」の後継モデルです。新たな素材の採用やバリエーションの増加などでさらなる進化を遂げ、24時間針と回転ベゼルの組み合わせにより最大3つのタイムゾーンの時刻を同時に確認することができます。パイロットはもちろん、出張などで海外に行くことの多いビジネスパーソンからも愛されているモデルです。
1953年に誕生した「エクスプローラーⅠ」は、人類初のエベレスト登頂という偉業を称えて登山家や冒険家に向けて発売されました。堅牢な造りとシンプルなデザイン、視認性の高い文字盤によって多くの登山家たちから愛用され、現在では一般のユーザーにも親しまれています。初代モデルから最新モデルまで大きく姿を変えておらず、最新技術を取り入れながら絶えず進化を続けてきたロレックス屈指の人気モデルです。
ロレックスを代表するシリーズのひとつである「デイトジャスト」は、ロレックス創立40周年の記念ウォッチとして1945年に誕生しました。「オイスターケース」「パーペチュアル」「デイトジャスト」の三大発明をすべて備えたモデルで、0時になった瞬間に日付が切り替わる機能は当時としては画期的な発明でした。上品かつシンプルなデザインが大きな魅力で、性別や世代を問わず多くのユーザーに愛されています。
伝統や複雑機構、芸術性を重視している世界三大時計とは違い、ロレックスは実用性や機能性に特化した腕時計を数多く手がけてきました。世界三大時計には入っていないものの、ロレックスは現代の腕時計作りのベースとなる画期的な発明を数多く生み出し、優れたブランド戦略によって高級腕時計ブランドとしての地位を確固たるものにしました。
中古ブランドショップのALLU(アリュー)では、経験豊富な鑑定士によって見極められたコンディションの良い中古ロレックスを数多く取り扱っています。オンラインショップで気になった商品を店頭に取り寄せて実際に着用することもできるため、ロレックスをお探しの場合にはぜひALLU(アリュー)を利用してみてください。