2024.10.1
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いくつも腕時計が並ぶ中で、パッと目に留まってしまうのがクロノグラフ時計。「腕時計は複雑な機構であればあるほど、ロマンが詰まっている」という男性も少なくはない。今回はそんなクロノグラフウォッチの魅力と使い方をご紹介します。
「クロノス(chronos)」と「グラフォス(graphos)」、まるで神話の中に出てくる名前のような二つの単語。このどことなく格好いい響きの「クロノス」と「グラフォス」が何かというと、「クロノス=時間」、「グラフォス=記す」という意味のギリシャ語で、クロノグラフの語源と言われています。つまり、クロノグラフとは 「時間を記す」という意味の言葉です。
ひとくちに時間を記す機能と言ってもピンとこないはず。クロノグラフとは、時刻表示するだけではなく、時間計測も可能な腕時計のことを指します。
この「クロノグラフ」という言葉が指す範囲はとても広く、ストップウォッチ機能のことも「クロノグラフ」と言うし、クロノグラフ機構がついた時計のことも「クロノグラフ」と言うのです。様々な意味を持ち合わせてはいますが、「クロノグラフ」と聞いたら「時間を計れる」と思えば間違いはないでしょう。
男性がクロノグラフ時計をつけている姿は、女性から見ても男らしく頼もしい印象があって格好いい。世界的に有名な腕時計ブランド、「ROLEX(ロレックス)」で不動の人気を誇るモデル、「Daytona(デイトナ)」もクロノグラフだし、「OMEGA(オメガ)」の「SPEED STAR(スピードスター)」もクロノグラフです。
映画「ル・マン」で有名なスティーブ・マックイーンがカーレーサー役として「TAG Heuer(タグホイヤー)」の「モナコ キャリバー11」を着用していたり、「インセプション」や「ブラッドダイヤモンド」など数多くの映画で、レオナルド・ディカプリオがクロノグラフの時計を着用していたりと、実は多くの場面でクロノグラフの時計は起用されているのです。
女性用のクロノグラフの時計も存在はするものの、女性より男性からの支持が熱いというのは、お気づきのはず。
カジュアルダウンでもドレスアップでも、どんなファッションにも馴染む使い勝手の良さだったり、男心をくすぐるメカニカルなデザインだったり、有り余る重厚感と高級感が、多くの男性が惹かれてしまう理由ではないでしょうか?
クロノグラフは1915年にスイスの腕時計ブランド「Breitling (ブライトリング)」によって開発され、そこからマイナーチェンジを重ね、現在のような形に変化を遂げてきました。開発当初は、操作ボタンが一つしかなかったのですが、1930年代になると、現在のようにリューズの上下にボタンが二つになり、より正確で簡単に計測が可能になったといわれています。
現代のように、スマートフォンや電子機器が普及していなかった時代、医師やパイロット、軍など様々な職業の方がクロノグラフ機構を重宝しており、画期的な機能だったのです。
初めてクロノグラフの腕時計を購入された方から多くいただくのが、「秒針が止まっているのですが・・」という声。一見、秒針かのように見えるこの長細い針、これが秒数をカウントしてくれる”クロノグラフ秒針”です。
通常のクロノグラフの場合、リューズの上(2時位置)についているボタンが「スタート・ストップボタン」、リューズの下(4時位置)についているボタンが「リセットボタン」です。
クロノグラフの針は、文字盤の上を60秒(1分)かけて1周します。1周するとインダイアルの30と書かれた積算計が1メモリ進み、この30までの積算計を2周(1時間経過)すると、12までの積算計が1メモリ、と進んでいく仕組みです。左下のリセットボタンを押して、計測を終了することが出来ます。
通常、クロノグラフの針は12時ぴったりを指している状態が正常な状態ですが、リセットをしても尚、クロノグラフの針がそこからずれてしまって困っている方もいるのではないでしょうか?そんな時に必要なのが「ゼロ位置合わせ(基準値合わせ)」。時計が壊れた?!と慌てなくても、もう大丈夫です。
まずはクロノグラフの針がしっかり12時を指しているか確認。 リューズは引っ張らずに押し込んだまま確認を始めましょう。
この時点で12時位置からずれていたら、ゼロ位置合わせをしましょう。
クロノグラフ時計は、リューズが二段階ひけるものが多いですが、ゼロ位置合わせの際は一段階ひいて調整を始めましょう。
これで基準値合わせは完了です。
このように、クォーツ(電池式)の腕時計の場合、修理に出さなくても自分で簡単に調整ができるのですが、 機械式の腕時計のクロノグラフ秒針がずれてしまった場合は修理が必要です。クォーツ式の時計の場合でも、時計によっては調整方法が異なったりするので、もし、修正が出来なかった場合は、ブランドに「ゼロ位置合わせ」のやり方を聞いてみるのをお勧めします。
クロノグラフ機構のついた時計を持っている人は、コレクターが多い気がするのは私だけでしょうか?初めて買う人におすすめなモデルや、2本目、3本目におすすめしたい腕時計と選び方をご紹介します。
初めてなら、毎日使えるシンプルで使い勝手のいいデザインがおすすめ。ビジネスシーンでも、日常でも馴染むカラーを選んでみましょう。ゴールドよりもシルバーのベルトの方が、ビジネスシーンでも使いやすいのでおすすめです。文字盤はすっきりとしたデザインのものの方がどんな時でもぴったりです。
毎日使う腕時計。ずっと同じものを使っていると、マンネリ化してきたり、他の物が欲しくなったりしませんか?いつも使っている腕時計とは異なるテイストの時計を選ぶのも、セカンドウォッチの選び方の一つ。少し冒険した個性的な腕時計を選んでみては?
3本目に購入するなら、ずっとほしかった憧れのラグジュアリーウォッチを選ぶのいいですし、遊び心溢れるデザインや休日や趣味を満喫できる機能がついている時計がおすすめです。