ロレックスの廉価モデルでは留まらない!チュードルの魅力と歴史に迫る

2021/08/02 00:00

2018年にブランド名が「チュードル」から「チューダー」へ変更され、日本でも再び人気が出たブランドチュードル。元は、ロレックスの廉価版として、世界中で知名度を上げたブランドでしたが、現在では高品質で優れたデザインであるのにもかかわらず、ラグジュアリーウォッチにしては破格で購入できる、コスパの良さにも注目されています。今回はそんなチュードルの歴史や資産価値、おすすめモデルをご紹介いたします。

チュードルの歴史

チュードルの歴史

チュードルは、ロレックスの創業者であるハンス・ウィルスドルフによって世界的に有名なブランドへと成長を遂げました。このチュードルというブランド名は、イギリスの王朝チュードル家に由来があるといわれています。そんなチュードルの歴史を知れば、きっとあなたもチュードルの腕時計を欲しくなるはずです。

初期のチュードルウォッチ、オーストラリアで販売開始

初期のチュードルは現在のチュードルとロゴもデザインも異なり、シンプルにデザインされている腕時計ばかりでした。初期のモデルはオーストラリアで販売されていました。その後販路拡大のため、ロレックスの創業者であるハンス・ウィルスドルフにブランドが受け渡され、それと同時にロゴもバラの花をモチーフにした新たなものに変更されました。チュードルのロゴは時代を経て、幾度もマイナーチェンジされているので、ロゴを見ればどの年代のものか分かります。初期のシンプルなチュードルのロゴは、すでに90年以上もの月日が立っていることもあり、あまり良い状態のものは見当たらないのが現状ですが、ファンは絶えないとも言われています。

会社をフランスに移転、現在のチュードルが確立

第二次世界大戦が終わり、会社をフランスに移転したチュードルは、勢いをさらに加速させ、世の中にブランドネームを広めます。耐防塵に優れているオイスターケースを採用し始めたのもこの時期で、チュードルは、そのオイスターケースの頑丈さを世に知らしめるためにも、様々な耐久テストを行い、丈夫な腕時計であることを宣伝したことで、たちまち人々の間で話題になりました。このように、当時から一流ブランドであったロレックスと同じ機構やパーツを使いながらも、手に入れやすい価格帯で販売していたチュードルは、ヨーロッパ中で話題となり、人々と寄り添うブランドとなりました。
これまでは、ロレックスの廉価版として定評があったチュードルですが、時を経て独自性を持ち、今となっては自社製のムーブメントにオリジナリティあふれるデザインが人気の一流ブランドへと発展しています。その成長は止まることがなく、次々にチュードルでも人気なモデルが誕生しているのです。

切っても切れないロレックスとチュードルの関係性

チュードルの歴史を辿ればお分かりの通り、ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生しました。チュードルの最大の強みは低価格でありながら、文字盤やリューズ、裏蓋など大半のパーツがロレックスと同じということです。

ロレックスと同じパーツなのになぜ安いの?

ロレックスとチュードル、同じパーツなのにどうしてこんなにも価格に差があるのでしょうか?二つのブランドを知っている方は、一度は疑問に思ったこともあるでしょう。この価格差はムーブメントにあるといわれています。
ロレックスは自社で作られた独自のムーブメントを搭載していますが、チュードルのはETA社が製作する汎用ムーブメントを搭載しています。この汎用ムーブメントを使用することで製造コストを下げることができ、低価格を実現してくれているのです。汎用ムーブメントだからと言って、精度が落ちるのかと言われればそういう訳でもなく、一定の品質を保っており、問題なく使用することができます。

ロレックスの廉価版では終わらない、チュードル

切っても切れないロレックスとチュードルの関係性

サブマリーナなど、ロレックスと同じ名前のモデルがいくつも存在していたりと、数十年前までは、ロレックスの廉価版として知られてきたチュードル。ベンツ針やベゼルデザインなど、共通パーツばかりが注目されていましたが、近年「ひとつのブランド」として独自のブランドへと変化を遂げていきます。

完全自社ムーブメントの開発に成功

チュードルは独自性を出すために、まずはムーブメントを変更することになりました。これまで採用していた汎用のETAムーブメントの使用をやめ、完全自社ムーブメントである「MT5601」の開発に成功しました。一流の時計ブランドは、どのブランドも自社ムーブメントを搭載しているんです。チュードルはこのムーブメントの開発によって一流ブランドの仲間入りをしたといっても過言ではないでしょう。

ケースの材質に銅を採用して話題に

銅というのは、銅メダルや10円玉にも使われているように、加工がとても簡単にできるのですが、すぐに酸化して変色をしてしまう性質があることから、高級時計には不向きとされていた素材でした。しかしチュードルは、腕時計ケースにを採用したヘリテージ・ブラックベイ・ブロンズを発表しました。これは、一目見てチュードルの時計だと判別できるほどの独自性を生み出すこととなったのです。
そして、ブロンズケースは経年劣化が美しいと、高級時計業界に衝撃を与え、現在では様々な高級時計ブランドから、ブロンズ素材(銅素材)のモデルが発表されています。長年つければつけるほど味が出てくるこのケースはアンティーク・ヴィンテージが流行する今、再注目を集める素材なんです。

チュードルはどんな人におすすめのブランド?

高級腕時計といえば、ロレックスやウブロ、パテックフィリップのように、誰が見てもわかりやすく、認知度の高い物を着けたいという方も多いのではないでしょうか?しかし、そのような腕時計はなかなか手が出しにくい価格ですよね。30代の男性にとっては経済的にも高額な時計の購入はハードルが高いでしょう。また、何といっても周りからの見え方がよくないかもしれません。

30代で高級時計を身に着けると

職種や立場によっては、高級腕時計を付けることが仕事に繋がるということも多いですが、高級腕時計をすると印象が悪くなってしまうことも。自分の職種を考えて、相当なランクの腕時計を選ぶと良いでしょう。特に営業マンであったりすると、お客様から良い時計を着けていると、怪しまれたり不快感を与えてしまうこともあるそうです。そんな時に、50万円前後で購入できるチュードルはとても印象が良くおすすめなブランドです。

ビジネスシーンにも映える、チュードルの腕時計

切っても切れないロレックスとチュードルの関係性

チュードルは、ウブロやフランクミュラーなどとは違い、派手なモデルはあまりなく、どのモデルも落着きがある大人な印象を与えてくれる正統派デザインが多いのが特徴です。そのため、ビジネスシーンでの着用がしやすく、スーツとの相性は抜群です。さらに、上司や取引先からの見え方も良く、嫌味がないブランドですので、気負いせず身に着けられるのではないでしょうか。

スーツによく似合う「ヘリテージ ブラックベイ」

チュードルの腕時計の中でも特にビジネスシーンにおすすめなのがヘリテージ ブラックベイ。このモデルは、ロレックスのサブマリーナと非常によく似ており、スーツスタイルをランクアップしてくれる品のあるデザインが特徴です。ケースは、平均的に男性の腕によく似合うサイズと言われている直径41mmと使いやすく、ビジネスシーン向きな腕時計です。

おすすめモデルをご紹介!

チュードルの腕時計は独自性があるものと、ロレックスによく似ているものがあります。今回はデザインとモデルの解説を併せてご紹介します。

サブマリーナ

サブマリーナ

ロレックスの人気モデルであるサブマリーナ。そのモデル名を冠して、チュードルからも1954年に発表され、話題になりました。今でも人気なモデルの一つです。

■豊富なサイズラインナップ

ロレックスのサブマリーナはメンズサイズのみの展開ですが、チュードルのサブマリーナはメンズ・ボーイズ・レディース・ミニと幅広いサイズラインナップがあります。

■ロゴの変化

チュードルは、イギリスの王朝チュードル家にちなんで、紋章であったバラをブランドロゴに採用していました。そして、現在に至るまで幾度とブランドロゴのマイナーチェンジを行っているので、ロゴを見れば大体どの期間に作られた時計なのか知ることもできます。サブマリーナには存在しませんが、バラと盾を融合させた盾バラ、大きなバラが描かれたデカバラ、小さなバラのコバラが存在し、特にサブマリーナで人気なロゴはコバラと言われています。

■選べる短針の種類

ロレックスのサブマリーナはベンツ針が有名ですが、チュードルのサブマリーナは、イカサブと呼ばれるスクエアハンド針とロレックスと同様のベンツ針の二種類が存在します。自分の好みに併せてモデルのデザインを選択することができるのも人気の理由の一つです。

■ロレックスには無いインデックスがおしゃれ

短針と同じように、ロレックスには無いインデックスのデザインが存在します。正方形のインデックスが特徴的なスクエアインデックスがとても人気です。

■カラーバリエーションも豊富

ロレックスのサブマリーナを超える豊富なバリエーションも人気。本家サブマリーナと同様に、青サブ、グリーンサブ、赤サブなどとカラー事の愛称で知られています。ロレックスの青サブには、ゴールドかコンビタイプのブレスしか存在しないのに対し、シルバーモデルがあったりと、独自性を持ち合わせているのも良いですよね♪

ブラックベイ

ブラックベイ

ヘリテージブラックベイはチュードルのアイコンモデルで、70年代のロレックス・サブマリーナの復刻モデルとして知られています。独特なカラーを配したベゼル、バラのロゴ、イカ針など、本家のサブマリーナにはない特徴を持ちつつも、サブマリーナを思わせるデザインが特徴のダイバーズウォッチとして人気に火が付いたモデルです。200m防水で、自動巻きモデルも存在するなど機能性の高さから、時計愛好家たちからも注目を集めています。

■ヘリテージブラックベイ クロノグラフモデル

個性を感じさせられる「クロノグラフモデル」。ストップウォッチ機能を搭載し、実用的かつメカニカルなフェイスが男心をくすぐる腕時計です。ベゼルは、サテン仕上げになっており、タキメーターのメモリを刻んだ文字盤はクラシカルな印象に。ブラウンの革ベルトと相まって、さらに懐愁漂うデザインです。

■ヘリテージブラックベイ ダークモデル

パキっとしたカラーリングで視認性も優れるダークモデル。タフでクールな印象が強い、ヘリテージブラックベイ ダークはとても人気のあるモデルです。

クロノタイム

クロノタイム

1967年に発売された自動巻きクロノグラフ「クロノタイム」。ロレックスのデイトナをオマージュして作られたデザイン性と完成度の高さを持ちつつ、ロレックスでは考えられない破格な価格で人気が高いモデルです。クロノタイムは、初期・セカンド・サードモデルと時を経てマイナーチェンジを繰り返しており、それぞれのタームにベゼルや文字盤の細かな違いが見られます。

■初期モデル「94xx系」

クロノタイムの初期モデルは、「94xx」と型番が振られているため、マニアの中では「94xx系」と呼ばれています。ケースの側面の形がカマボコのような形状をしていることから、「カマボコケース」という愛称でも親しまれており、分厚く、無骨な印象が強く出ている重厚感のあるカマボコケースはロレックスにはないチュードルのクロノタイムだけの特徴とされています。

■セカンドモデル「791xx系」

1990年ごろに入ると、これまで展開がなかった、ステンレス製のクロノタイムが登場します。この時期のクロノタイムは、「791xx」と型番が振られていたため、初期モデル同様、「791xx系」と呼ばれてきました。文字盤はデイトナが横に並んだクロノグラフ、クロノタイムは縦に並んだクロノグラフ、と違いがあります。しかし、ケースやリューズに本家のデイトナと同じパーツが採用されているセカンドモデルのクロノタイムは、一番ロレックスのデイトナに似ていると言われており、とても人気が高いモデルです。

■サードモデル「792xx系」

1995年に作られたクロノタイムは「792xx系」と呼ばれています。サードモデルになってから、風防がプラスチックから、サファイアクリスタルに変更され、ブレスやベゼル部分も変更されました。初期・セカンドモデルまでは、3連のブレスのみでしたが5連のブレスも登場し、さらに人気が高まりました。

クロノタイムは、サードモデルをもって生産終了となっていますが、生産終了後の今もファンが多く、人気のモデルとなっています。

チュードルに資産価値はあるのか?

高級腕時計といえば、ロレックスやパテックフィリップのように資産価値がある印象が強いですよね。実際に身に着ける資産として購入される方が多いのも事実です。では、チュードルの資産価値はどうなのでしょうか?

資産として買うならクロノタイム一択!

チュードルの腕時計は、全体的に価格が高騰している傾向にあります。その中でも特にクロノタイムの価格高騰が注目されています。ロレックスのデイトナに似ているクロノタイムは、実際デイトナを購入できなかった人が購入するモデルというイメージも強く、価格は50万円以下で買えるという手軽さから、とても人気が高いモデルでした。もともと人気だったクロノタイムですがなぜ今再注目されているのでしょうか?

■生産が終了してしまった

クロノタイムは、ファンに惜しまれつつも現在は生産が終了となりました。デイトナの廉価モデルとして需要が高かったクロノタイムは、生産終了後もやはり人気が収まることもなく、ここ数年で中古市場の価格が異様な高騰を見せています。

■デイトナと比例して高まる価値

デイトナの人気が高まれば高まるほど、クロノタイムの需要も伸び続けます。デイトナはここ数年で100万円以上も相場が上がっており、近年では若者からの人気もすさまじい勢いで高まっています。デイトナをオマージュして作られたクロノタイムの評価も共に上がっていくのも納得ですね。

■ヴィンテージデイトナが再注目されている

近年では、ヴィンテージ・アンティークが流行し、腕時計界でも同じように、ヴィンテージモデルに注目が集まるようになりました。クロノタイムは、現行のデイトナではなく、ヴィンテージモデルに似ていると言われており、ヴィンテージデイトナの高騰と併せて、時計好きの間で密かに人気を集めているんです。

ヴィンテージチュードルはとってもレア!

これを見つけたら絶対に手に入れていただきたいのが、チュードルのデカバラと呼ばれるモデル。1950-1960年代に製造されたといわれる、歴史のあるモデルです。現在まで綺麗な状態なものが少なく、ショップなどで目にしたら、購入必至モデルです。12時のインデックス部分に、バラのロゴを配した三針時計で、手巻きと自動巻きのモデルが存在しています。バラのロゴは製造がとても難しく、製造費も高くなってしまうことから、今では盾のロゴに変わっていますが、バラがあしらわれたユニークなデザインは、今でもマニアの間で高い人気を誇るモデルです。

チュードルの中古品購入時に気を付けたいこと

現在は生産終了のモデルが欲しいとなると、中古品を購入するしかありませんよね。しかし、中古品を購入するのってどこか抵抗がありませんか?そんな、後悔しない中古品の購入方法を、ユーズド・ヴィンテージショップALLUのスタッフが、ご紹介します。

■中古品は状態を自分の目で必ず確認しよう!

どんなに撮影が綺麗に行われていたとしても、細かな傷や、風合いは、光で飛んでしまって写真には写りきらないことも。逆に、写真では黒く汚く写っているけれど、実物を見ると想像以上に綺麗な状態で、気にならない傷だったなんてことも。シルバーなどの金属素材であると、写真と実物のギャップは多少起こってしまうんです。せっかく気に入って購入したアイテムに、少しでも不満があると、身に着けていて心苦しいですよね。なので、しっかりと実物を自分の目で確かめることが重要ですよ♪そんな不安とギャップを解消するために、ALLUでは購入を検討している商品を店舗に取り寄せることができるサービスを実施しています。迷っている時計を何点か取り寄せて、実際に試着をして確かめることもできるので、ぜひ使ってみてくださいね♪

■購入後のアフターケアが充実している店舗を選ぼう!

腕時計などの精密機械は、購入時の動作が良好でも、いつ故障してしまうか分からないもの。買ってすぐ時計が止まった、針が取れたなどで、どこに修理を持っていったらいいのかわからず途方に暮れてしまうなんてこともあるでしょう。そのため、高額な買い物であればあるほど、補償サービスが整っている店舗を選ぶのをおすすめします。オーバーホールまで行えるような、経験豊富な時計技師が集まっている店舗であれば、尚良いでしょう。

■買取経路が明確な店舗で購入しよう!

買取経路が明確で、知識のある買取専門スタッフが在籍している店舗で購入するようにしましょう。どんなに綺麗なショップで、沢山のレアな商品がそろっていたとしても、買取経路が明確でなかったり、真贋出来るスタッフがいなければ、ショップが気づかないうちに、偽物の商品を並べてしまっているということも多々あります。これまでの買取実績や真贋がきちんと行われている店舗なのかも確認してみるのもおすすめです。