2021.06.29
時計業界最古を誇る、ヴァシュロンコンスタンタンの歴史

創業260年以上という長い歴史を持つ時計ブランド VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)。時計史を語るうえで欠かせない クオーツショックや、数々の大戦の影響を受けながらも、絶えることなく時計を製造し続けてきた当ブランドにしか出せない 高貴な雰囲気が感じられます。今回は、パテックフィリップ、オーデマピゲと共に、世界三大高級時計メーカーの一つとされているVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の歴史とオーバーシーズなどの人気モデルをご紹介いたします。

時計業界世界最古を誇る、VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の歴史

時計業界世界最古を誇る、VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の歴史

創業260年という途方もなく長い歴史を持つ時計ブランド、VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)。1755年9月17日、 時計産業に盛り上がりを見せていたスイスのジュネーブにて開かれた小さな時計工房が始まりです。当時24歳だった時計職人のジャン=マルク・ヴァシュロン氏がこの年に制作した懐中時計は、 アラベスク装飾を施した美しいムーブメントが搭載され芸術的であったと言われています。美的感覚に優れた芸術的なVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の時計づくりは、260年前のこの時から根付いているのです。

ヴァシュロン氏の技術と意志は、息子のアブラアム氏、さらに孫のジャック・バルテルミー氏へ脈々と受け継がれていきました。 繊細かつ大胆なアイデアを持ち、ミニッツリピーターなどの複雑時計制作の才に長けたバルテルミー氏は、現在のVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の礎を築いたとも言われる人物でした。彼は、スイスからフランスへと順調に販路を開拓し、さらにイタリアへと進出したとき、優れた営業マンのフランソワ・コンスタンタン氏と出会います。その手腕に魅了されたバルテルミー氏は、即座にコンスタンタン氏を共同経営者へと迎え、二人の名から 「ヴァシュロン&コンスタンタン」が誕生しました。コンスタンタン氏は、フランスやイタリア、アメリカ、メキシコ、キューバからアジアに至るまで世界各国を行商し、類まれなるビジネスセンスで瞬く間にVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)を 国際的なブランドへと成長させました

メゾンの伝統を受け継ぐ、ブランドシンボル

メゾンの伝統を受け継ぐ、ブランドシンボル

”マルタクロス”とも呼ばれるVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の十字型ロゴは、1880年に商標登録されました。 キリスト教の騎士修道会、聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)が掲げたとされるマークで、4つの扇形紋章を結合させた8つの角が特徴。VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)は、 香箱のカバーにつけられていた部品のデザインが似ていたことからマルタ十字のロゴを採用されました。ブランドの誇りを体現するシンボルマークとして、文字盤やリューズ、ラグなどに用いています。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)はこんな人におすすめです

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)はこんな人におすすめです

世界三大時計の一つとして挙げられている「VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)」。そのため、初めて時計を買うという方というよりは、ロレックスやカルティエなどある程度の種類の時計をしてきた方が行きつくブランドだと思います。最高峰と言われるパテックフィリップやオーデマピゲのロイヤルオークの人気が非常に高いですが、上記2ブランドを検討している方などに、おすすめすることが多いです。1755年創業以来、最古の歴史を誇る伝統や、他の方と時計が被りたくない、玄人感を出したい方などに好まれる時計ブランドです。

定番から人気モデルまで一挙にご紹介!

シーンによって使い分けたい「オーバーシーズ」

定番から人気モデルまで一挙にご紹介!

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)のスポーツモデルである オーバーシーズ
1996年に誕生した比較的新しいモデルです。このモデルの特徴は、 ブランドロゴでもある「マルタ十字」をアレンジしたベゼルやブレスレットが魅力的です。また、 薄型のケースのため控えめな印象で上品なモデルです。
当ブランドは様々なモデル展開を行っていますが、その中でもやはり人気があるのは、 シンプルで使いやすい3針、デイト機能のものです。もうひとつの人気要素として、アリゲーターストラップとラバーストラップが付属しており、 工具を一切必要とせずワンタッチで交換することが可能な優れものです。シーンや用途に合わせてブレスレットを容易に変更できるのも人気の理由の1つとなっています。

デザインが美しい「パトリモニー」

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)が誇るドレスウォッチ 「パトリモニー」。パトリモニーは250年以上もの歴史を誇るヴァシュロンの 伝統を強く受け継いだ正統派コレクションです。クラシカルでシンプルな見た目から、パトリモニーは古くから存在する伝統的コレクションのように見えますが、 初登場は2004年のことで、割と最近のモデルになります。 見た目はクラシカルだけど、中身や細部は最先端というギャップが魅力の一つ。よくカラトラバと比較されるモデルでシンプルでデザインの美しさに定評があります。

・ケースサイズの違い
カラトラバは大きくてもケース径38mm。35mm以下のモデルも多いです。対してパトリモニーは40mm前後のモデルが多く、 ドレスウォッチとしては大きめのサイズです。 腕が太い方や大きいサイズの時計をお探しの方ならパトリモニー。控えめなサイズのドレスウォッチが欲しいならカラトラバを選ぶのがベストです。

・シンボルの有無
パトリモニーの文字盤にあって、カラトラバの文字盤には無いもの。それはVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の象徴であるマルタ十字です。キリスト教の騎士修道会である「マルタ騎士団(聖ヨハネ騎士団)」が掲げていたマークがモチーフとなって生まれたマルタ十字。 基本的に時針・分針の上にマルタ十字は配されますが、ラグやリューズなどにも用いられています

最新機能が詰まったクラシカルな「フィフティーシックス」

定番から人気モデルまで一挙にご紹介!

2018年に誕生したフィフティーシックス。デザイン的にはパトリモニーとオーヴァーシーズの中間的に位置し、これまでのVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)にはない 「お洒落」な印象が特徴です。
フィフティーシックスのデザインは 古典的なデザインと革新性を兼ね備えた調和の取れたデザインで、1956年に発表された人気モデル「Ref.6073」がモチーフになっています。この1956年に発表されたモデルのオマージュということから 「フィフティーシックス」というネーミングがついたと言われています。最新の機能を搭載しながらもクラシカルなモデルは、つける人を選ばず、気品を添えてくれます。

大人気な復刻モデル「ヒストリーク」

ヒストリークはブランド創設の1755年からの 伝統的な時計作りに敬意を表したコレクションです。ヒストリークの中で特に目立つのは 「ヒストリーク アメリカン1921」というモデルで、 文字盤が傾いた独創的なこのモデルは、1921年にアメリカ人コレクターに為にオーダー品として作られたモデルの復刻版です。傾けられた文字盤は、 車の運転時に視認しやすくするためで、使う人を思いやった工夫が施されています。ヒストリークアメリカン1921は、ヒストリークの中でも特に人気が高く、多くの時計ファンに愛されています。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)のアンティークモデル?気になる資産価値と中古相場

定番から人気モデルまで一挙にご紹介!

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)のように、 名の知られているブランドの時計は偽物が出回っていることがほとんど。1番は正規店での購入ですが、やはりお得な中古での購入をご検討される方が多いのも事実です。中古での購入の際は、 保証が付き、鑑定機関のあるお店での購入がおすすめです。

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の時計は、 買取店でも高い買取価格が付く腕時計ですが、当ブランドと共に世界三大時計として名を連ねているパテックフィリップ、オーデマピゲなどに比べると 比較的購入はしやすいです。資産価値としては、 値下がりしにくい点では良いとされますが、需要と供給のバランスが崩れ、中古市場でも大きく定価を上回っているROLEX(ロレックス)や上記2つのブランドに比べると、 中古市場での販売価格の上がり幅は低いのが現状です。人気のオーバーシーズで 定価の30~50万くらい上回る金額となっています。その他のモデルは定価を下回っているものもあるので、資産として増やしていきたいという方には、あまりおすすめではありません。

グランメゾンならではのサービスも

定番から人気モデルまで一挙にご紹介!

タグホイヤー、セイコーなどでは生産が終了したモデルの部品所有期間というのがあり、それを過ぎるとパーツがなくなり次第修理(オーバーホール)が出来なくなってしまいます。ですが、VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)では、 永久保証があり、腕時計の生産を継続していて会社が存続する限りは永久にメンテナンス、部品交換を保証してくれます。つまり気に入って購入し、 愛着のある大切な腕時計を一生ものとして使い続けることができるんです。さらに、時計は子や孫へ引き継ぐ方も多いアイテムですが、このような永遠保証があるVACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロンコンスタンタン)の時計であれば、世代を超えて使い続けることができるでしょう。

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